他患者のインタビュー



 1.大脳指向型(BOOT)咬合療法によって社会復帰した患者のインタビュー

M.Kさん(19才)大学生
(2008年3月28日に、このインタビューを行いました)

*M.Kさん発症のきっかけ
小学生の時に、歯科矯正を行いました。それから2年ほど経って、ひどい頭痛が始まり、次いで、全身の疲労感と痛みが始まりました。
具体的に言うと、頭痛が始まったのは中学1年生の時で、1年生の2学期にひどくなり、学校を休学し、2年生の時は中学にほとんど通えませんでした。3年になって、週に1回か2回、心理カウンセラーの教室に通い、中学を卒業しました。そのころは頭痛がひどく、ほとんど一日中寝ている状態でした。頭痛は17才くらいまで続きました。



*大脳指向型(BOOT)咬合療法の開始
中学3年生の10月に、この治療法のことを知って、大脳指向型(BOOT)咬合療法を受け始めました。中学3年生の時は、スプリントに似た装置で治療しました。高校に入学したあとで、歯冠を入れる治療を始めました。高校1年のときは学校を休学しましたが、歯冠を入れ始めてから状態が目に見えてよくなってきて、休学期間は、約1年間くらいで復学できました。
復学してから、重症だったときにやりたかったいろいろなことを始めました。英語部の部長とか、生徒会活動をしました。そのころ、体育の授業も、ふつうにできるようになりました。休学を取り返すために、5時に起きて毎朝、補修にも通いました。



*現在
今は19歳になりました。大学1年生です。週に3回、バレエのレッスンを通っています。毎回1時間半、みっちりレッスンしています。
線維筋痛症で辛かったときのことは、思い出したくないです。思い出すのが辛いからです。最初に治療を始めたときは、本当によくなるかどうかは、分かりませんでした。いけるかもしれない、よくなるかもしれないと希望を持ったのは、歯冠を入れ始めてからです。歯冠を入れ始めたときに、体調がよくなってきて、これなら大丈夫、治るのではないかと思いました。
今は、痛みはなく、普通の生活を送ってます。将来の夢がいろいろあって、やりたいことがたくさんあります。夢を実現させたいです。

*ほかの患者に対して思うこと
十代のほかの患者に対して思うことは、諦めないでこの治療を続けたら、よくなれると思います。早めに治療をしてもらえれば、普通に戻れるので、諦めないで欲しいです。


*今いちばん言いたいこと
病気からよくなれば、病気は過去のものになります。病気の記憶は消えていきます。病気と決別できます。実感です。本当にそう思います。全員の線維筋痛症の患者がそう思える日が来るように、願っています。

管理人注:

このインタビューは、一患者である私にとっても非常な驚きでした。それまでの私が、いろいろな治療を通じて味わった苦労を考え合わせ、また、さまざまな医療機関やいろいろな会を通じて会った患者さんから聞いて感じていたことを考えてみて、この患者さんから聞いた話の内容は、衝撃的だったからです。

一度は長期休学に追い込まれるほど症状が悪化した患者さんから、「病気からよくなれば、病気は過去のものになります。病気と決別できます。」という言葉を聞いたのは、初めてでした。

いろいろな患者さんを見た私の感じとしては、すべての患者さんがここまで回復できるとはいえないと思います。なかには、この治療が適合しない、あるいはさまざまな事情で治療じたいが受けられない患者さんもいると思います。

しかしながら線維筋痛症は、一般には難治性と思われており、しかも一時は社会生活が営めないほど重症になったにもかかわらず、治療によって「病気と決別」したと断言できる患者さんが存在するということは、この疾患を発症した患者さんには、希望の一つになるかもしれません。

この治療で回復した患者さんはほかにもおられます。
詳しくは、下記のHPを参照ください。


http://www.yamadasika.jp/syoreitop.html

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