報道関係の方へ、歯科医師の方へ



 1.報道関係者の方へ(この疾患について知っていただきたいこと)
 2.歯科医師の方へ
 3.外側翼突筋に注目する治療者の方へ

1.報道関係者の方へ(この疾患について知っていただきたいこと)

2008年9月18日に福岡市で起こった、難病の母親に富石弘輝くんが殺された事件で、母親がかかっていた疾患名が、線維筋痛症であることが、いくつかのマスコミによって報道されました。
同じ疾患を発祥している患者として、まず最初に思うのは、患者がどれだけ追いつめられていたとしても、たとえまわりの理解がなかったとしても、子供を殺すのは、決して許されないということです。

それでも、同じ患者として、さまざまな報道を目にするたびに、彼女が置かれていた苦しい状況は、察するにあまりあるものがあります。

この疾患は、国内に約200万人の患者が存在するといった疫学調査結果が出ているにもかかわらず、社会的にはほとんど知られていません。

この疾患を発症した患者が、どういう状況の中で、どんなふうに苦しんでいるのか、重症になった患者が感じる痛みはどのようなものなのか、それがどの程度、まわりの人たちに理解されているか、患者をめぐる社会的状況はどのようなものなのか、そういうことを少しでも多くの方に理解していただき、二度とこのような事件が起こらないように、この疾患について認知してもらう努力は、重要ではないかと考えます。

この患者が毎日、どういった苦しみの中で生活し、どんなことで苦労しているのか、非常に重症だった私自身の経験を、HPの次のページに詳しく書いています。

「医療機関、および患者さんの介護をする方へ」
「患者さんと家族、友人の皆さんへ」

私自身が非常に悪化していたとき、ペイン・ビジョンという、患者の痛みを数値化する機械で測った痛み数値は、推定値で2000以上でした。
比較として、リウマチ患者の方を計測してみると、ほとんどの方は100から200くらいにおさまるということで、数値が1000を超えると普通の人なら卒倒してもおかしくないという専門家もいます。そういった痛みの中で生きるということは、どういうことなのか、私自身の経験を書いています。
具体的には、「医療機関、および患者さんの介護をする方へ」の中の「管理人の痛み」をご参照ください。

この事件に関して、私も何回か取材を受けましたが、私自身、まだ病人の域にあり、回復途中でもあり、取材を受けることは、非常に疲労することでもあります。それでも、時間的、体調面で可能であれば、できるだけ取材には協力したいと思います。
一時は重症だった患者の一人として、二度と、このような悲しい事件が起こらないように、この疾患について少しでも社会に理解していただくことは、非常に重要と考えるからです。
具体的に話を聞きたいという報道関係者の方がおられれば、HPに記載しているメールにご連絡いただければと思います。

                                        HP管理人(小田博子)


2.歯科医師の方へ

*管理人より

このHPを開設した2008年ころに比べると、私が治療を受けた歯科医師のほかにも、線維筋痛症に注目したり、あるいは線維筋痛症とのかかわりを念頭に、歯科的治療をしておられる歯科医師のことを耳にするようになりました。

当HPは、まず患者さんの「この治療で実際に回復した」という証言があることを重く考えていますが、上記のように、線維筋痛症に着目した治療を実施しておられる歯科医師の方も、出来る範囲で紹介できればと思っています。

*「翼突筋除痛療法」について


現段階では、HPで紹介している「翼突筋除痛療法」が行えるのは、福岡市在住の山田歯科医院院長、山田貴志医師のみです。

山田歯科医師は、線維筋痛症を研究する過程で、人体の筋肉を調べる必要を感じ、九州大学元教授で、かつ生理学の権威でもある山本医師の協力のもと、九州大学の生理学教室に長期間通い、解剖実習も含めて全身の筋肉についてこまかく調べたそうです。
山田医師が翼突筋除痛療法にたどりつくまでには、そういう研究過程を経ていて、全身のあらゆる筋肉について非常にくわしく、顎関節をみながら、同時に全身の筋肉を触診して、顎の動きに連動する、それぞれの筋肉の反射作用をみて、トリガーポイントの変化などを触診で掴んで、翼突筋の治療を行っていけるのだと思います。

また、翼突筋から痛み信号が送られ、痛みを感じるのは、全身の筋肉だけではないです。
翼突筋から三叉神経中脳路核、中脳中心灰白質などに送られた信号は、山田医師によれば、後部視床下部にも送られ、そこにある、発熱や筋力低下、睡眠障害などを起こす中枢にも作用して、めまいや発熱、筋力低下などの症状も引き起こします。
そして、翼突筋を治療していくことによって、そういう症状も少しずつ治まっていきます。

実際に治療を受けてみて、歯にかぶせる1ミリ未満のクラウンや装置の狂いで、痛み、めまい、歩ける距離など、全身に現れる症状に、恐ろしいほどの変化があります。そして、その1ミリ未満の狂いを正しく調整することで、ほんの2、3日くらいで、その痛みやめまいが、劇的に回復します。

私の場合、最初に使っていた装置に、眼に見えないくらいのわずかなひびが入っただけで、それまで1キロくらいは歩けていたものが徐々に悪化し、約一ヶ月で車椅子でしか動けない状態になりました。その後、装置のひびを修理したら、1週間もしないうちに1キロの距離が歩けるようになりました。
そのほかにも、それに類することは、たびたびありました。装置や仮歯、クラウンのほんのわずかな狂いが、線維筋痛症の症状に、恐ろしいくらいの変化をもたらします。
このように、治療のほんのわずかな加減で、患者の身体に表れる痛みやめまい、重量感などの症状は、ものすごく変化します。

上記の翼突筋除痛療法であれば、患者の身体をこまかく触診して、筋肉そのほかの反射作用や反応をみながら、望ましい位置に翼突筋を誘導していくことが望めますが、しかしながら、もし、そのような反応を見ないまま治療した場合、それがいい方向に向かえば問題ないのですが、もし悪い影響が出たとき、患者の痛みや苦痛は、筆舌に尽くしがたいものがあると思います。

以下は、HPの「顎関節症と線維筋痛症の関係」の中の、NHK「ゆうどきネットワーク」の採録の部分です。

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「顎関節症には、これまでは上下の歯を削り、噛み合わせを整える治療が行われてきましたが、このような治療で、正常な歯を削ったり、抜いたりすることで、かえって症状が悪化することがよくありました。

九州大学大学院の古谷野潔教授によれば、噛み合わせを永久に変えるような治療に踏み込むと、咬合に違和感が出たり精神的なストレスが加わったりして、問題が複雑化して長引く、したがって、「今は、噛み合わせを永久に変えてしまうような治療は避ける」ということです。
******

私自身もそうですが、線維筋痛症を発症した人で、歯科治療を行って、あるいは、歯科矯正を行って、FMの症状が悪化したという人は、実はとても多いです。

この治療法を始めた山田医師の場合は、悪化があった場合でも、すこしずつ調整しながら症状好転の方向に持って行けることが多いようです。私の場合は、悪化したままということはありませんでした。

でも、普通の歯科治療でさえも症状の悪化をもたらすことが多いとすれば、じかに影響のある翼突筋を、翼突筋除痛療法による正確なテクニックがないまま治療した場合、それがいい方向に向かえばいいですが、身体が示す反応を指針としないために症状が悪化したとして、それのリカバリーは、おそらく非常に難しいのではないかと思います。

上記のような経過をみて、私は噛み合わせのほんのわずかな差で、全身の症状に恐ろしい変化が起きることを身をもって知ったために、今後は口腔のメンテナンスを含め、どんなささいな虫歯治療でも、すべて山田医師にかかろうと考えています。

ほかの医師にかかり、気軽に歯を削られて、精密に合わせた噛み合わせに狂いが生じた場合、取り返しの付かないことになる可能性を感じるからです。
埼玉の私宅から山田歯科医院がある福岡に通うのは、交通費や滞在費を考えれば大きな出費です。しかし一方で、悪化のリスクや、万が一、悪化したときに失う時間、そのときに失うものの大きさを考えたとき、その出費は致し方ないとも思えます。一時のように悪化すれば、その後の人生は、なくなったも同然になってしまいます。

このように、患者の今後を考えたときには、この治療法がさらに広がることを切望しますが、しかしながら、この治療には正確で精密なテクニックが必要なので、患者としては、この治療法の「生命線」とも言える、正確で精密な治療技術が、さらに正確さを増しながら、広がることが重要だと感じます。

以下は、翼突筋除痛療法を行っている山田医師からの提案です。
(*以下の文責は、管理人にあります。)

歯科医師の多くは、自分の患者さんのなかに、顎関節症を訴えたり、全身に渡る不定愁訴を訴える人をかなり見ています。そして、そういう医師の方が線維筋痛症の話を聞いたときに、ああ、これがそうか、と思うことが多いようです。

確かに、顎関節症の患者さんの症状は、線維筋痛症とは多くの共通点はあるのですが、しかしながら、深刻な線維筋痛症の患者さんは、そういう症状が極端にひどいわけです。しかし、どの歯科医の方も、そういったひどい状態の線維筋痛症の患者さんは見たことがないです。
本当に深刻になった線維筋痛症患者は、ふつうは歯科医院に行くことはないですから、歯科医師の方が、深刻な状態の線維筋痛症患者を見るチャンスは、まずありません。

たとえば、ひどい肩こりとか腰痛を歯科治療で治したという経験のある医師の方が、これなら維筋筋痛症も治せると思っていたとして、そういう方に、本当に悪化した線維筋痛症患者を見せた場合、「これは別の病気です」「こんな病気は治せないし、歯科治療とはぜんぜん関係のない病気です」ということをおっしゃいます。

つまり、本当に深刻な状態になった線維筋痛症患者は、腰痛・肩こりなどの不定愁訴を伴う顎関節症などとは、まったく別の病態を呈するということだと思います。
(管理人注:これは重症になった線維筋痛症の一患者の私としても、とても納得できます。)


しかしながら、歯科医が、軽い病態も線維筋痛症の一種と考えて、普通の歯科治療で治そうとした場合、症状を、さらにこじらせる危険があります。
「顎関節症」の治療でも、それを治そうとして噛み合わせを変えたり、歯科矯正をすることで、かえって症状をこじらせることが多いということが、報道され始めています。
「顎関節症と線維筋痛症の関係」のなかの、讀賣新聞の記事参照)

線維筋痛症でも、歯科治療で噛み合わせを変化させたり、歯科矯正をしたりすることで、軽い状態の線維筋痛症の患者さんを、さらに悪化させることがあり得るわけです。
しかも、顎関節症に比べても線維筋痛症は本当に重篤な疾患で、もし治療によって悪化すれば、患者さんの人生は深刻な事態に陥ってしまいます。

噛み合わせや咬合を大きく変化させる歯科治療によって、まかり間違うと、悲惨な状態の線維筋痛症を招く可能性が少なくなく、また、その危険性が、なかなか周知されていきません。

線維筋痛症を治療したいという歯科医師がいることそれじたいは、否定されることではありません。
そういう医師の方は、ぜひ一度、重症の線維筋痛症患者が多く集まる医院で、それがどれほど大変な疾患なのか、その症状の重篤さ、深刻さを理解する機会を持つことをお勧めします。

管理人注:

私も、線維筋痛症を発症したあと、ある歯科医院で、歯科医が顎に力を加えながら治療を行ったことで、その後、線維筋痛症が非常に悪化しました。強いめまいや重量感、疲労感など、それまでなかった症状が新たに現れ始めました。

ということは、比較的軽症の患者さんが、この辺の知識がないために、みすみす線維筋痛症を重症化させることは、十分ありえる話だと思います。
海外では、顎関節症と線維筋痛症の関わりについて、かなりの数の論文が出され、研究がなされています。(海外の論文のいくつかは、HPの「顎関節症と線維筋痛症の関係」に入れました。)
このあたりの研究が進めば、線維筋痛症の患者さんが、症状をさらに悪化させないために、気をつけるべきことが、わかってくるのではないかと思います。

同じ線維筋痛症でも、比較的軽い場合と、ものすごく重くなってしまった場合とでは、人生も、生きる意味もぜんぜん違ってきます。
私は一時、相当悪かったですが、でも、悪化した患者さんのなかに入れば、私の例はごく一般的で、ありきたりです。私くらいに悪化した患者さんは、ほかにもたくさんおられます。
でも、ほとんどの歯科医師は、悪化した線維筋痛症がどれほどひどいものかということ、また、多くの患者さんが、そういうひどい状態に陥っていることをご存じないということなら、患者としても、そのあたりのことは、ぜひ知っていただければと思います。

3.外側翼突筋に注目する治療者の方へ

外側翼突筋と線維筋痛症

管理人の私は、「翼突筋除痛療法」で非常に回復しましたが、最近、さまざまな痛み治療の試みとして、この翼突筋に注目した治療をされている治療者のお話をときどき耳にします。
線維筋痛症の患者としては、咀嚼筋の一つである外側翼突筋が、全身に起こる痛みにどのように関係しているのか、治療側のご努力でだんだん明らかになり、ひいては痛みに苦しむ多くの患者さんが楽になればと思います。
しかし、それと同時に、この治療で回復した患者としては、翼突筋への治療が、非常にわずかな施術の違いで、全身の症状に、良くも悪くも大きく影響することを実感しています。

たとえば、上記の「歯科医師の方へ」のページに書いたように、私の場合は、翼突筋を治療するために使っていた装置に、眼に見えないくらいのわずかなひびが入っただけで、それまで1キロくらいは歩けていたものが徐々に悪化し、約一ヶ月で車椅子でしか動けない状態になりました。しかし装置のひびを修理したら、それから1週間もしないうちにふたたび1キロの距離が歩けるようになりました。
翼突筋への治療では、これほど大きな変化が患者の体に起こります。患者でない方にはなかなか信じられないかもしれませんが、これは治療を通じて、患者が自らの体を通じて実感することです。

また、線維筋痛症は、世界の線維筋痛症研究の草分けともいえるDr.Yunusが、「Fibromyalgia & Other Ceintral Pain Sundromes」(線維筋痛症とそのほかの中枢性の疼痛症候群)の中で、中枢性感作症候群の一つと説明しています。

この中枢性感作症候群は、まだ日本ではほとんど知られていない疾患概念だと思いますが、脳内でこの激しい「中枢感作」が起こっている患者が、どれだけ重篤な状態に陥るかについては、その一例として、管理人の場合を、「医療機関、および患者さんの介護をする方へ、2.管理人の痛み」で紹介しています。
ちなみに、私のケースは、重篤な線維筋痛症患者の中ではごく一般的で、ありきたりです。この程度の重症の患者さんは、ほかにも大勢おられます。

また、これまで線維筋痛症に関するさまざまな治療を受けてきた私は、脳の中でこの「中枢感作」が非常に大きく起こってしまった患者を治療するのは、容易なことではないと感じています。
私も、長い期間にいろいろな治療を受けながら、症状じたいはだんだんと悪化していきました。「中枢感作」が非常に手強い相手であることは、患者の一人として、身に染みています。
その中で、私が受けた「翼突筋除痛療法」は、時間はかかりますが、この激しい中枢感作を少しずつ小さくしていき、全身がゆっくりと回復していく効果が望めると思います。

しかしながら、翼突筋への治療は、非常に正確で精密な治療テクニックが必要です。
翼突筋除痛治療法に、どれほどの正確さが必要とされるかについては、「効果があった理学的療法、3,治療内容、W、第二段階で現れた効果」をご覧いただければと思います。

具体的な例を挙げると、下記の通りです。

「外側翼突筋の痛みを減少させるための歯牙の形態を割り出すのに、一本ごとに、医師側に非常に手間と時間がかかる。
その一例:
翼突筋治療のための歯冠を作成するときに、医師が留意するのは歯牙の形状だけにとどまらない。
歯が噛み合ったときに、一つの歯には複数の歯からの圧力がかかるが、三叉神経への痛み信号の入力をブロックするには、形状を変えようとする歯に対して、ほかの歯からかかる圧力のベクトルを全て計算し、どの歯からどのくらいの圧力がかかればもっとも痛み信号のブロックができるか、医師が細心の注意を払って割り出した形状にしたがって、歯冠を作成する。
単なるかみ合わせだけではなく、目的の歯に、必要な歯から、最適の力がかかるようにしなければならない。
したがって、この歯冠の作成には、通常の歯冠の作成よりもはるかに高度な技術、テクニックが要求される。
装置や歯牙のとても微妙な差が、患者の痛み、めまいといった症状に大きな変化をもたらす」

これだけの精密さ、厳密さで治療を行っても、それでもほんの些細な差で、線維筋痛症の症状は、悪化することもあります。

また、この翼突筋への治療は、全身の筋肉に起こる変化など、筋肉に関する知識や研究を基礎にしているために、筋肉について詳しい治療者に行っていただくのが、患者としては大きな安心感を抱けるということがあります。
翼突筋除痛療法は、全身の筋肉の中で翼突筋ただ一つだけを診察するのではなく、全身のさまざまな筋肉を触診し、トリガーポイントと呼ばれる治療上のキーになるそれぞれの箇所の状態を把握し、その反射作用を見て、細心の注意を払いつつ、翼突筋への治療を行っていきます。

また、当然のことですが、治療を受けた患者さん全員が回復できるわけではなく、回復できる割合は、NHKの報道によれば、顎関節症、筋筋膜痛症候群など、さまざまな痛みを伴う疾患を含めた患者さんのうち、ほぼ8割くらいのようです。
回復した方全員が完治までたどり着けるわけではないと思いますし、いろいろな事情で、回復じたいができなかった患者さんもおられると思います。

効果的な治療が難しい「中枢感作」

前述したように、「中枢感作」という症状はとても手強く、これへの治療法自体が、現在、発展途上にあるように思います。
さまざまな治療者の方々の努力によって、治療がとても難しい「中枢感作」への治療が発展していくことを患者の一人として願いますが、そのなかでも翼突筋への治療は、全身に起きているさまざまな症状にじかに響いてくるので、治療には細心の注意と正確なテクニックがぜひとも必要になると感じます。
患者としては、この治療が発展し、広がっていくことを願いますが、しかしその場合には、回復にはぜひとも必要な、正確な治療手法が、その正確さをさらに増しながら広がることが重要ではないかと感じますし、もしそれが可能になった場合には、さらに多くの患者さんが救われるかもしれないと思います。

スーパーライザーによる翼突筋への治療

翼突筋除痛療法は、上記のように、非常に正確で精密なテクニックが必要になりますが、翼突筋への治療は、このほかに翼突筋にスーパーライザー(レーザーを使った治療器)を照射する方法もあります。

*スーパーライザーについては、当HP「スーパーライザーについて」を、また、これを使った翼突筋への治療は、「治療の組み合わせ、2−1.外側翼突筋への浸潤麻酔注射、およびスーパー・ライザー照射」をご参照下さい。

記事に書いたように、旧型のスーパーライザーは、慢性疼痛の治療機器として患者さんに非常に人気がありました。新しく開発された新型であるPXは、慢性疼痛の治療器としては、さらに効果が上がっているようです。
私も、PX型を翼突筋に照射する治療を受けていますが、レーザーを当てているうちに、痛かった箇所が次第に楽になり、体全体が目に見えてほぐれていく感じがあります。ほかの患者さんも、その場で体が楽になるような即効性を感じる方が多く、ほとんどの患者さんが、続けてこれを使った治療を受けたいと希望されるようです。

重度の患者さんの場合、これのみの治療では抜本的な回復にはつながらないかもしれませんが、回復途上にある患者さんや、軽症の患者さんには、かなり効果を感じる場合が多いようです。

回復に役立つ治療機器

翼突筋除痛療法で、患者さんを回復させる治療テクニックは、相当に高度な技術が必要のよに感じますが、この方法であれば、厳密なテクニックは必要ではないですし、看護婦さんでも治療が可能だと思います。
実際に、線維筋痛症の治療にスーパーライザーPXを使っている治療機関もあります。
しかしながら、翼突筋への照射が線維筋痛症治療に効果が望めることは、ほとんど知られていないと思います。
患者としては、翼突筋に注目している治療者の方にも、ぜひこのあたりを研究していただければと思います。

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