まず、口の中に人差し指を入れて、上顎の歯の、左右にある親知らず歯を確かめます。親知らずを触ったら、さらにその奥まで指を伸ばします。親知らずが上顎の最後の歯なので、その奥まで指を伸ばすと、もう、歯はありません。そこまで指を伸ばしたら、舌のある中央と逆に、歯茎と頬の間の粘膜に指を入れます。頬と歯茎の間に指が入ったら、人差し指の腹を上に向けて、粘膜のいちばん奥の当たりを、上に押してください。およそ、そのあたりが外側翼突筋の位置になります。
軽く触ったり、軽く押しただけで痛いときは、外側翼突筋が痛んでいるという可能性があります。ここを軽く押しただけで痛みがあり、さらに、次のような要件が重なっていた場合には、原因が分からない痛みは、外側翼突筋から来る中枢感作によるものかもしれません。
1.痛みが激しいときや、眩暈・重量感・疲労感がひどいときに、顔の目から下の、外側翼突筋がある部分を、マフラーなどで長時間よく暖める。すると、その当日や翌日に痛みが軽くなったり、あるいは眩暈や重量感、疲労感が和らいだりする。(HPの「患者さんへ」のページを参照ください)
2.身体に感じている痛みが、日によって、あるいは時間によって、移動する。(HPの「介護者の方へ」のページをご参照ください)
*注意2*
もちろん、患者さん自身の診断だけでは正しい判断を下すことはできません。自分でできる診断は、あくまで参考としてお考えください。正確な診断は、医師による診察を欠かすことは出来ません。
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